こんばんは。
ジョイホームの白土です。
今年、最後のブログをどのように締めくくろうかと考えておりましたが、
感謝の気持ちを込めて投稿させて頂きます。
12月25日、日本のインダストリアル・デザイナーの草分けで、
数多くの工業製品や家具のデザインを手掛けられた
『柳宗理(やなぎ・そうり)』さんが死去されました。
私が柳宗理さんのお名前と顔が一致するようになったのは、
恥ずかしながらそんなに前のことではないのですが、
柳宗理さんが世の中に送り出して下さった作品は無意識に手に取っていたものです。
スマートなフォルムに思わず購入したステンレスボウル。
見た目以上に使ってみてその機能性に心奪われたパンチングストレーナー。
この頃は、お名前の読み方さえ自信がありませんでした(^^;)
私が柳宗理さんの作品や関連書籍を意識して見るようになったのも
ある展示会で「ペリアンチェア」を目にしてからなのですから不思議なものです。
大きさの大小に関わらず見ただけでそれとわかる
「柳フォルム」
デザインするときにスケッチから入るのではなく、
まず手を使うことから始める手法。
人間の触覚を優先した形は見るからに心地いい物となります。
「デザインがするべきことは、長く使えて、いつまでも飽きないものをつくること。
機械を使うことで品質がおちるのならやめるべきで、
いつの場合もつくるのは人間であって、
機械は手の延長としての道具に過ぎない」
このような言葉を発言されていたと目にしたことがあります。
作る物は違えど心に残る言葉です。
ジョイホームのJOY-CUBE上田展示場にある
「エレファントスツール」
を眺めながらブログを作りましたが、やはり触りたくなるフォルムです。
最後になりましたが、
ご遺族の皆様に心よりお悔やみを申し上げますとともに、
ご冥福をお祈りしたいと存じます。
合掌
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